米 新型コロナ 死者60万人超 1日当たりでは一時期と比べ大幅減

新型コロナウイルスの死者、感染者ともに世界で最も多いアメリカで15日、死者が60万人を超えました。ただ、ワクチンの接種が進んでいることなどから、1日当たりの死者や感染者数は一時期と比べて大幅に減少し、各地で経済活動の再開が進んでいます。

ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカで新型コロナウイルスに感染して死亡した人が、日本時間の16日午前5時現在で、累計で60万159人と60万人を超えました。

アメリカではことしはじめ、1日当たりの死者数が4000人を超える日が続くなど深刻な状況となりましたが、最近はワクチンの接種が進んだことなどから、死者数や感染者数は大幅に減少し、各地で経済活動の再開が進んでいます。

アメリカCDC=疾病対策センターによりますと、15日までに18歳以上の64.6%に当たる1億6600万人余りが、少なくとも1回ワクチンを接種していますが、今月に入って1日当たりの平均の接種数は100万回を下回る日があり、接種のペースは減速しています。

アメリカでは、インドで確認された変異ウイルスのデルタ株が検出される割合が急速に増加し、ワクチンの接種率が比較的低い南部の州などで再び感染が拡大するおそれが指摘されていて、アメリカ政府は引き続き、ワクチンを接種するよう国民に強く呼びかけています。