台湾 防空識別圏に中国軍機 延べ28機進入 一日では最多

台湾の国防部は15日、台湾が設定する防空識別圏に中国軍の戦闘機など延べ28機が進入したと発表しました。一日の数としては最も多く、専門家は、G7サミット=主要7か国首脳会議で台湾海峡の平和と安定の重要性が強調されたことなどに中国が反応したものだと見ています。

台湾の国防部によりますと、進入したのは中国軍のJ16戦闘機やH6爆撃機など延べ28機で、いずれも台湾の南西沖に設定している防空識別圏に中国側から入り、一部は台湾の南東沖まで回り込んだあと同じコースを引き返したということです。

中国軍機の進入は頻繁に確認されていますが、今回は、台湾の国防部が去年9月に今の形式で発表を始めて以来、一日の数としては最多です。

13日まで開かれたG7サミットの首脳宣言では「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸問題の平和的な解決を促す」などと明記されました。

その直後のタイミングでの進入について、台湾のシンクタンク「国防安全研究院」の蘇紫雲氏は「北京当局がアメリカなどへの不満を表すと同時に、中国の人民をなだめ、弱腰と見られないようにする必要があるのだろう」という見方を示しました。

また蘇氏は、アメリカ海軍が14日に空母「ロナルド・レーガン」が南シナ海に入ったことを明らかにしているため、これをけん制する目的もあると指摘しています。