菅首相 “ワクチン接種 当初予想上回るスピードで進む”

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、菅総理大臣は、政府与党連絡会議で、当初の予想を上回るスピードで接種が進んでいるとしたうえで、安心できる暮らしを取り戻すことができるよう、政府をあげて取り組む考えを強調しました。

この中で、菅総理大臣は、ワクチン接種をめぐり「多くの皆様にご協力いただき、当初の予想を上回るスピードで進んでいる。7月中には、ほぼすべての自治体で、高齢者への接種が完了する予定だ。1日も早く感染を収束させ、安心できる暮らしを取り戻すことができるように、政府をあげて取り組んでいく」と述べました。

また、6月20日が期限となっている、10都道府県を対象とした緊急事態宣言などの扱いについて「全国の新規感染者数は減少しているが、高止まりをしている地域もあり引き続き高い警戒感を持って対策を徹底する」と述べ、専門家の意見を聴きながら、感染状況を分析し今週中に判断する考えを示しました。

一方、国会の会期末を16日に控えていることについて「通常国会は大詰めを迎えている。残された法案の成立に向け、緊張感をもって対応していく」と述べました。

さらに、東京オリンピック・パラリンピックについて、G7サミット=主要7か国首脳会議の場で、感染対策を徹底し、安全・安心な大会を実現する方針を説明したとして「すべての首脳から大会開催に対する強い支持をいただき、首脳宣言にも明記された。安全・安心な大会を開催するとの決意を新たにした」と述べました。