34人にワクチン誤接種と発表 薄めてから6時間以上経過 千葉 柏

千葉県柏市は市内のクリニックで、誤った取り扱いをした新型コロナウイルスのワクチンを、34人に接種していたと発表しました。市によりますとこれまでに接種した人に健康被害は出ていないということです。

柏市によりますと、ファイザー社の新型コロナのワクチンは、生理食塩水で薄めてから6時間以内に使用するよう定められていますが、市内のクリニックでは4月28日から今月4日までの間、医療従事者や高齢者施設の職員など34人に対し、延べ44回、6時間以上経過したワクチンを接種したということです。

クリニックでは薄めたあと24時間使用できると勘違いしていたということで、先週、誤りに気付き、市に報告したということです。

市によりますと、これまでに接種した人の中に健康被害が出ている人はいないということです。

ただ、薄められたあと6時間以上たったワクチンは、抗体ができにくい可能性があるということで、市とクリニックは今後、希望者に対して抗体検査を行ったうえで再度、接種することを検討しています。

柏市保健所の山崎彰美所長は「接種にあたる医療従事者には使用方法をしっかり確認していただき、再発防止に努めていきたい」と話しています。