フランス 海外から観光客受け入れ再開 ワクチン証明など提示で

ヨーロッパでは新型コロナウイルスのワクチンの接種が進む中、制限を緩和する動きが広がっていて、フランスでは9日、海外からの観光客の受け入れを条件付きで再開しました。

EU=ヨーロッパ連合では9日の時点で18歳以上の50%が新型コロナウイルスのワクチンの少なくとも1回目の接種を終え、外出や飲食店の営業の制限の緩和が広がっています。

このうちフランスでは9日、飲食店の店内での営業がこれまでの屋外に加えておよそ7か月ぶりに認められたほか、夜間の外出制限が始まる時間が午後9時から午後11時へと緩和されました。

また、海外からの観光客もワクチン接種を終えた証明などを提示することを条件に、EUの加盟国や日本やオーストラリアなどからの受け入れを再開しました。

ベルギーからパリを訪れた20代の観光客は「これまで身動きがとれなかったので、いろいろなものが再開しヨーロッパや世界を旅行できるのはすばらしい」と話していました。

パリ中心部のシャンゼリゼ通りの土産物店の従業員は「状況はよくなっているができるだけ早く観光客に戻ってきてほしい」と話していました。

ヨーロッパではドイツやイタリア、スペインなども条件付きで日本をはじめ各国から観光客の受け入れを再開しています。

ただ、日本ではヨーロッパから帰国した際に自宅や宿泊施設での14日間の待機が求められるため、日本からの観光が本格化するのには時間がかかりそうです。