加山雄三さん 聖火ランナー辞退 “五輪開催手放しで喜べない”

東京オリンピックの聖火ランナーとして神奈川県藤沢市を走る予定だった歌手で俳優の加山雄三さんが、辞退したことがわかりました。加山さんは、「今の状況で、オリンピックの開催を手放しに喜ぶことができません」などとしています。

神奈川県によりますと、加山雄三さんは今月28日に聖火ランナーとして藤沢市内を走る予定でしたが8日、辞退の申し出があったということです。

加山さんはコメントの中で、新型コロナウイルスの感染状況に触れ「今、世界の状況を見たとき、手放しに開催を喜ぶことが僕はできません。勇気を持って辞退します」としたうえで「夢であった聖火ランナーを辞退することは残念でなりません」と述べています。

神奈川県内での聖火リレーは、今月28日から3日間にわたって行われる予定ですが、これまでにパラリンピック競泳の金メダリスト、秋山里奈さんやラグビーの稲垣啓太選手、元宝塚歌劇団のトップスター、望海風斗さんが辞退していて、辞退した人は4人となりました。

県では「辞退は残念だが、ご本人の意思を尊重したい」としています。