菅首相と野党党首 初の党首討論 コロナ対策や五輪是非で論戦へ

国会は9日、菅総理大臣と野党党首による初めての党首討論が行われます。新型コロナウイルス対策や東京オリンピック・パラリンピックの開催の是非などをめぐって論戦が交わされる見通しで、討論の行方が、内閣不信任決議案の扱いを含む与野党の攻防に影響することも予想されます。

国会は、9日午後4時から、菅総理大臣と、立憲民主党の枝野代表、日本維新の会の片山共同代表、国民民主党の玉木代表、共産党の志位委員長の4人による党首討論が行われます。

党首討論の開催は、およそ2年ぶりで、菅内閣の発足後は初めてです。

与党内では、職場や大学などでの新型コロナウイルスのワクチン接種が始まることも踏まえ、進捗状況や今後の取り組みなどを丁寧に説明することで、政府の対応への理解を得る機会になると期待する声が出ています。

これに対し野党側は、政府の新型コロナ対応の問題点を追及するとともに、来週16日までの国会の会期延長や、今年度の補正予算案の編成を求めるほか、東京オリンピック・パラリンピックの開催の是非についてもただす方針です。

また、立憲民主党の枝野代表は、討論の内容も見極めたうえで、菅内閣に対する不信任決議案の扱いを判断するとしていて、討論の行方が、終盤国会の与野党の攻防に影響することも予想されます。

一方、憲法改正の手続きを定めた国民投票法の改正案について、与党側は、9日の参議院憲法審査会で採決したいとしていて、与野党の調整が行われる見通しです。