国連総会 次の議長 “ワクチンの公平分配に向け全力尽くす”

毎年9月に開幕する国連総会の次の議長にインド洋の島国モルディブのシャーヒド外相が選出され、シャーヒド氏は最優先課題として新型コロナウイルスのワクチンの公平な分配に向けて全力を尽くす考えを示しました。

ニューヨークの国連本部では7日、191か国の代表が出席して今年9月に開幕する第76期国連総会の議長選挙が行われました。

その結果、モルディブのシャーヒド外相が過半数の143票を獲得して次期議長に選出され、シャーヒド氏は「皆が安全にならなければ誰1人安全とはならない」と述べて、最優先課題として新型コロナウイルスのワクチンの公平な分配に向けて全力を尽くす考えを示しました。

また「ジェンダーバランスのない委員会には出席しない」と述べ、国連総会の場でも男女の公平な参加に取り組んでいくと強調しました。

シャーヒド氏の任期は1年で新型コロナウイルス対策をはじめ貧困や気候変動などSDGs「持続可能な開発目標」の実現に向けた取り組みを促し、アメリカと中国の大国間競争のなかで国際協調の道筋をどう示していくのか、その手腕が問われることになります。