自治体の工夫事例紹介 7月末までに高齢者のワクチン接種完了を

新型コロナウイルスのワクチン接種で、政府は、医療従事者の確保などで工夫を凝らしている自治体の取り組みを総理大臣官邸のホームページで紹介しており、ほかの自治体などに参考にしてもらうことで、7月末までの高齢者の接種完了を実現したい考えです。

ワクチン接種で政府は、総理大臣官邸のホームページで、
▽医療従事者の確保や
▽効率的な接種体制
それに
▽大規模接種会場などの項目ごとに、工夫を凝らしている自治体の取り組みを紹介しています。

このうち医療従事者の確保では、
▽指導医のもと、5人ほどの研修医で構成するチームを集団接種の会場に派遣している奈良県の取り組みや
▽神奈川県大和市が、駅から距離があり、医療機関が少ない地域に医師や歯科医師、看護師のチームを派遣して接種を行っている事例などを取り上げています。

また、効率的な接種体制では
▽福島県相馬市が、予約制ではなく、日時を指定して地区ごとに集団接種を行い会場への送迎バスも運行していることや
▽東京都調布市が、集団接種の会場で高齢者が移動するのではなく、着席した高齢者のもとを医師が巡回して接種を行っていることなどを紹介しています。

政府は、さらに自治体から工夫の事例などを集め周知していくことにしていて、こうした取り組みをほかの自治体などでも参考にしてもらうことで、円滑な接種につなげ、目標としている7月末までの高齢者の接種完了を実現したい考えです。