神戸 生演奏イベント最大500万円補助 “音楽の街”支援へ

神戸市は、コロナ禍で打撃を受けるライブハウスなどを支援するため、感染防止を徹底して生演奏を披露するイベントを実施する場合、最大で500万円を補助する新たな制度を創設する方針を固めました。

新型コロナの影響が長期化し、ライブハウスなどは休業や営業時間の短縮などを余儀なくされ、大きな打撃を受けています。

大正時代に国内で初めてジャズの演奏が行われたとされ「音楽の街」を掲げている神戸市は、まちの音楽文化を守りたいと、新たな支援策を設ける方針を固めました。

具体的には感染防止を徹底したうえで、生演奏を披露するイベントを実施する場合、規模に合わせて1回当たり50万円から最大で500万円を補助します。

対象となるのは7月から来年3月までに開くイベントで、▽複数のライブハウスが協力して屋外での音楽イベントを開くケースや、▽オンラインでのライブイベントなどを想定しているということです。

生演奏を条件に補助する制度は、全国でもめずらしいということで、神戸市は「これまで育ててきた音楽文化を守るため、思い切った支援を行いたい。ポストコロナ社会にふさわしいイベントが生まれることを期待している」としています。

市は、来週開会する市議会に、必要な経費を盛り込んだ補正予算案を提出することにしています。