バイデン大統領 ワクチン接種の新施策 金曜は薬局で24時間態勢

アメリカのバイデン大統領は、新型コロナウイルスワクチンの接種を促すため、全米の薬局で、毎週金曜日には24時間態勢で接種を行うなど、接種をより受けやすくする新たな施策を発表しました。

バイデン大統領は2日、ホワイトハウスで演説し「ワクチンの接種が遅れている地域では、犠牲者が減っていない。ウイルスより副反応のほうが悪いと思うなら、全くの誤りだ」と述べ、新型コロナワクチンの接種を進めるべきだと強調しました。

そのうえで、接種を促すため、全米の数千の薬局で毎週金曜日に24時間態勢で接種を行うほか、接種を受ける親が児童福祉施設に子どもを無料で預けられるようにすると述べました。

バイデン大統領は、7月4日の独立記念日までに、18歳以上の70%が少なくとも1回ワクチンを接種する目標を掲げているのに対し、2日の時点では62.9%となっています。

ただ、アメリカ全体の1日当たりの接種回数は、このところ110万回余りと、最も多かったときの3分の1まで減っています。

バイデン大統領は「今週、接種を受ければ独立記念日までに接種を完了し、恐怖や心配のない記念日を祝うことができる。国じゅうが協力してゴールラインを超えよう」と接種を改めて強く訴えました。