療養者数 ステージ4は13都道府県 感染状況 5指標7項目 (30日)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」、「療養者数」、「PCR検査の陽性率」、「新規感染者数」、「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、今月30日時点で、緊急事態宣言が出されている10の都道府県と「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて18都道府県では、各地で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が多くあります。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1 医療ひっ迫 病床使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽北海道で58%、
▽群馬県で※50%、
▽東京都で34%、
▽埼玉県で38%、
▽千葉県で26%、
▽神奈川県で35%、
▽石川県で60%、
▽愛知県で65%、
▽三重県で35%、
▽岐阜県で58%、
▽大阪府で57%、
▽兵庫県で56%、
▽京都府で48%、
▽岡山県で69%、
▽広島県で73%、
▽福岡県で69%、
▽熊本県で62%、
▽沖縄県で95%です。

※群馬県の「50%」は「49.5%」を四捨五入した数字です。

1-2 医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽北海道で13%、
▽群馬県で53%、
▽東京都で40%、
▽埼玉県は適用外、
▽千葉県は適用外、
▽神奈川県は適用外、
▽石川県で49%、
▽愛知県は適用外、
▽三重県で42%、
▽岐阜県で62%、
▽大阪府で17%、
▽兵庫県で33%、
▽京都府で24%、
▽岡山県で40%、
▽広島県で28%、
▽福岡県は適用外、
▽熊本県で50%、
▽沖縄県で21%です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3 医療ひっ迫 重症者の病床使用率

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽北海道で33%、
▽群馬県で24%、
▽東京都で44%、
▽埼玉県で23%、
▽千葉県で11%、
▽神奈川県で36%、
▽石川県で34%、
▽愛知県で71%、
▽三重県で18%、
▽岐阜県で34%、
▽大阪府で47%、
▽兵庫県で73%、
▽京都府で30%、
▽岡山県で44%、
▽広島県で39%、
▽福岡県で42%、
▽熊本県で39%、
▽沖縄県で100%でした。

2 療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽北海道で148人、
▽群馬県で21人、
▽東京都で37人、
▽埼玉県で23人、
▽千葉県で17人、
▽神奈川県で23人、
▽石川県で40人、
▽愛知県で71人、
▽三重県で20人、
▽岐阜県で37人、
▽大阪府で101人、
▽兵庫県で37人、
▽京都府で37人、
▽岡山県で43人、
▽広島県で65人、
▽福岡県で80人、
▽熊本県で36人、
▽沖縄県で180人でした。

3 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽北海道で7.8%、
▽群馬県で6.3%、
▽東京都で5.4%、
▽埼玉県で3.5%、
▽千葉県で3.9%、
▽神奈川県で7.0%、
▽石川県で2.9%、
▽愛知県で9.1%、
▽三重県で3.7%、
▽岐阜県で5.8%、
▽大阪府で2.1%、
▽兵庫県で5.6%、
▽京都府で4.7%、
▽岡山県で6.1%、
▽広島県で2.2%、
▽福岡県で5.2%、
▽熊本県で12.2%、
▽沖縄県で11.0%となっています。

4 新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽北海道で59人、
▽群馬県で12人、
▽東京都で28人、
▽埼玉県で12人、
▽千葉県で12人、
▽神奈川県で18人、
▽石川県で22人、
▽愛知県で34人、
▽三重県で10人、
▽岐阜県で23人、
▽大阪府で21人、
▽兵庫県で※15人、
▽京都府で15人、
▽岡山県で21人、
▽広島県で31人、
▽福岡県で26人、
▽熊本県で16人、
▽沖縄県で125人となっています。

※兵庫県の「15人」は「14.98人」を四捨五入した数字です。

5 感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽北海道で34%、
▽群馬県で38%、
▽東京都で59%、
▽埼玉県で46%、
▽千葉県で60%、
▽神奈川県で53%、
▽石川県で19%、
▽愛知県で46%、
▽三重県で35%、
▽岐阜県で36%、
▽大阪府で56%、
▽兵庫県で48%、
▽京都府で47%、
▽岡山県で33%、
▽広島県で40%、
▽福岡県は内閣官房がまとめた時点で報告なし、
▽熊本県で44%、
▽沖縄県で59%でした。
指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。