バスがワクチン接種会場に 高齢者の移動負担減へ 長野 千曲

長野県千曲市は新型コロナの影響で稼働が減っているバスを市内で巡回させ、車内で高齢者への新型コロナウイルスのワクチン接種を行う取り組みを31日から始めました。

長野県千曲市はワクチンの集団接種を基本としていますが、高齢者が会場まで移動する負担を減らそうとコロナの影響で稼働が減っている民間のバスを市が貸し切って市内を巡回させ、車内で接種できる取り組みを始めました。

31日朝は市の施設の駐車場で、接種に訪れた人たちが受け付けを終えると市の職員などに案内されてバスに乗り込みました。
そして、車内で問診を受けてワクチンの接種を終えると、別のバスに乗り換えるなどして15分から30分の経過観察を行っていました。

千曲市によりますと、バスの車内で行うワクチン接種は7月上旬までに17か所で行い、およそ2500人が接種できる予定だということです。

車内で接種した80代の女性は「バスの中でワクチンを打つとは思いませんでしたが、これで一安心しました」と話していました。

別の70代の女性は「バスでワクチン接種を行うと会場として移動できるしコンパクトにできるのでいいと思います」と話していました。