東京都 新型コロナ260人感染確認“リバウンドへの警戒怠らず”

東京都内では31日、新たに260人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。1日の感染確認が300人を下回るのは先月5日以来ですが、都の担当者は「リバウンドのおそれはまだなくなっていない。緊急事態宣言の期間中であることを改めて認識してほしい」と話しています。

東京都は、31日都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて260人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染確認が300人を下回るのは先月5日以来です。

1週間前の月曜日より80人減り、前の週の同じ曜日を下回るのは18日連続となりました。

また31日までの7日間平均は547.1人で、前の週の85.7%です。

都の担当者は、「200人台は少なく感じるが、リバウンドのおそれはまだなくなっていない。緊急事態宣言の期間中であるということを改めて認識してもらい、引き続き感染の抑制にご理解とご協力をいただきたい」と呼びかけています。

260人の年代別は、
▼10歳未満が10人、
▼10代が17人、
▼20代が72人、
▼30代が59人、
▼40代が38人、
▼50代が33人、
▼60代が11人、
▼70代が9人、
▼80代が6人、
▼90代が5人です。

260人のうち、およそ59%にあたる153人はこれまでのところ感染経路はわかっていません。

一方、感染経路がわかっている107人の濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が59人と最も多く、
次いで
▽「施設内」が15人、
▽「職場内」が13人、
▽「会食」が6人などとなっています。

これで都内で感染が確認されたのは16万955人になりました。

また、都が参考として発表した30日の検査件数は1571件で、30日までの3日間の平均は5080.3件でした。

31日時点で入院している人は30日より34人減って2044人で、「現在確保している病床に占める割合」は、36.5%です。
都の基準で集計した31日時点の重症の患者は30日より2人減って75人で、重症患者用の病床の20.1%を使用しています。

死亡1人 70代女性 「N501Y」の変異ウイルスに感染

また、都は、感染が確認された70代の女性1人が死亡したことを明らかにしました。
女性は、感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスに感染していたということです。
これで都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は2055人になりました。

「N501Y」の変異ウイルス 新たに203人感染確認

東京都によりますと、感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスに新たに203人が感染していることが確認されました。

変異ウイルスの検査数に対する陽性率はおよそ87%でした。

インド変異ウイルス 都内で7人感染 国立研究所の解析で確認

東京都は、国立感染症研究所による解析で、新たに7人がインドで見つかった「L452R」の変異があるウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

このうち、5人は同居する家族で、海外から帰国した1人から家庭内に感染が広がったとみられるということです。

東京都によりますと、31日、都の健康安全研究センターの検査ではインドで見つかった「L452R」の変異があるウイルスに感染した人は確認されませんでしたが、これとは別に、国立感染症研究所による解析で、新たに7人が確認されました。

都によりますと、このうち5人は同居する家族で、50代の男性1人と女性1人、30代の男性1人、それに20代の男性1人と女性1人です。

50代の男性が5月初旬に南アジア地域から帰国したあと発症して、家庭内で感染が広がったとみられるということで、全員、軽症で、すでに自宅療養を終え回復しているということです。

また、同居している10歳未満の子ども1人も変異ウイルスに感染しているかどうか検査を行っているということです。

このほか、30代の女性2人も「L452R」の変異があるウイルスに感染していることが確認されましたが、海外への渡航歴はなく、感染経路はわかっていないということです。

これで、都内で「L452R」の変異があるウイルスに感染していることが確認されたのは、合わせて26人になりました。