コロナワクチン大規模接種センター きょうから対象地域拡大

政府が設置した新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターは、31日から首都圏の1都3県と大阪府全域に対象地域を広げての接種が始まりました。1日に接種できる人数も31日から東京・大阪を合わせて1万5000人と最大規模になり、防衛省は接種が円滑に進むよう万全の体制で臨むとしています。

政府の大規模接種センターは31日から接種の対象地域が拡大され、
▽東京会場は東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の高齢者、
▽大阪会場は大阪府全域に住む高齢者が対象になりました。

東京会場で埼玉、千葉、神奈川の3県が対象になるのは、当初、6月7日からの予定でしたが、予約枠に余裕があったことから1週間前倒しされました。
31日は東京、大阪ともに午前8時ごろから接種が始まり、東京 大手町の会場では、一時、受け付けを待つ人の行列ができていました。

横浜市港北区の69歳の女性は、「自治体の接種はなかなか予約が取れず、大規模接種センターはきのうになって空きが出たので予約することができました。少し遠かったですが、孫もいるので、早く接種を受けたかったです」と話していました。

また、千葉県船橋市から来たという70歳の女性は「地元では私の年齢にはまだ接種券が配られていませんが、大規模接種センターに行くなら接種券をもらえるとのことだったので、こちらを予約しました。接種できてほっとしています」と話していました。

大規模接種センターでは31日から1日に接種できる人数が
▽東京会場で1万人、
▽大阪会場で5000人の合わせて1万5000人と、
防衛省が対応可能としている最大の規模に増えました。

防衛省は、防衛医科大学校病院や自衛隊中央病院の研修医などを31日から新たに会場に派遣し、体制を強化していて、接種が円滑に進むよう万全の体制で臨むとしています。