インディ500 佐藤琢磨は14位 レースは13万超の観客集める

世界3大レースの1つとされるアメリカの伝統的な自動車レース、通称「インディ500」が30日行われ、2連覇を目指した佐藤琢磨選手は14位でした。また、レースには13万5000人の観客が集まり、新型コロナウイルスの感染拡大以降、世界最大のスポーツイベントとなりました。

「インディアナポリス500マイルレース」、通称「インディ500」は100回以上の歴史を持つアメリカ伝統の自動車レースで、F1の「モナコグランプリ」や「ル・マン24時間耐久レース」とともに世界3大レースとされています。

元F1ドライバーで44歳の佐藤選手は、無観客で行われた去年のレースで2回目の優勝を果たしていて、ことしは2連覇を目指して30日、インディアナ州で開催されたレースに出場しました。

佐藤選手は予選15位でスタートしてから徐々に順位を上げ、終盤にはトップを走る場面もあったものの、残り6周のところでピットに入ってポジションを落とし、14位でフィニッシュしました。

優勝はブラジルのエリオ・カストロネベス選手で、史上最多に並ぶ4回目のインディ500制覇となりました。

また、ことしのレースは2年ぶりに観客を入れて開催され、観客数は40%に制限されました。

それでも会場には13万5000人が集まり、ホームストレートのスタンドは多くの観客でいっぱいに埋め尽くされました。

アメリカではワクチンの接種を完了した人の割合が1億3500万人あまりと人口の40%を超えていて、各地で規制の緩和が進んでいますが、今回のインディ500は新型コロナの感染拡大以降、世界最大のスポーツイベントで、その顕著な例となりました。