ワクチン接種のミス 事例収集し防止へつなげる 埼玉 戸田

新型コロナウイルスのワクチン接種のミスや事故を防ごうと、埼玉県戸田市は、全国で起きたミスの事例をまとめ、医療従事者に役立ててもらう取り組みを始めました。

戸田市が5月下旬に作成した「アクシデント事例集」は、報道された情報をもとに、ワクチンの使用期限や注射器の取り扱いなど6つの項目について、実際にミスが起きた事例と推定される原因がまとめられています。

このうち、冷蔵庫内の温度が上がって20回分が廃棄になったケースでは、電源コードをつなぐアダプターが緩んでいたことが原因に挙げられています。

また、集団接種会場で男性に1日に2回接種した事例では、案内係の確認不足が原因とされています。

このほか、ワクチンを生理食塩水で薄める際の濃度を誤った例なども記されていて、戸田市は、この事例集をワクチン接種に協力している医療機関にメールで配信するとともに、今後、国や県などからの情報も収集して内容を更新していくということです。

戸田市は、「ほかの自治体で起きた内容に目を通しておくことで未然防止につなげてほしい」と話しています。