徳島 北島町 予約なく余る見込みのワクチン 教職員などに接種

新型コロナウイルスの高齢者向けのワクチンについて、徳島県北島町は、予約が入らずに余ると見込まれるワクチンを小中学校の教職員などへの接種に活用することになり30日から接種が始まりました。

徳島県北島町では今月から一般の高齢者およそ6000人を対象にしたワクチン接種が始まっていますが、持病などを理由に予約を見合わせる高齢者もいると見込まれることから余る見込みのワクチンを、町内の小中学校の教職員などへの接種に活用することにしています。

30日から集団接種の会場となっている病院で接種が始まり、小中学校の教員や保育所の保育士などおよそ200人が訪れました。

訪れた人は体調の確認や副反応についての説明を受けたあと接種を受け、およそ15分間、経過を見るため待機していました。

町では副反応に備え、接種を受ける教職員を学校や保育所ごとに半分に分けるなど、教育現場に支障が出ないよう接種を進めていくことにしています。

接種を受けた小学校の男性教員は「子どもたちの安全が何よりも大切だと思っていたので、ワクチン接種はありがたいです」と話していました。

北島町健康保険課の井住孝士課長は「変異株の流行で学校現場のクラスターが問題になる中、学校関係の人の接種を進めるべきだと判断した。できるだけ早く一般の人の接種も進めていきたい」と話していました。