東京の映画館 再開に向け準備 宣言再延長期間の措置緩和で

来月1日からの緊急事態宣言の再延長期間に東京都が一部の措置を緩和するのに伴って、営業を再開する都内の映画館では準備作業が進められています。

東京都はこれまで、一定規模以上の映画館に休業を要請するとともに小規模な映画館に対しても休業の協力を依頼してきましたが、再延長期間の来月1日からはこれを緩和し、午後9時までの時短の要請や協力依頼に切り替えます。

東京 豊島区の映画館「シネマハウス大塚」も都の協力依頼に応じて、先月下旬から休業を続けてきましたが、今回の緩和の方針を受けて、来月1日から営業を再開する予定です。

映画館では営業再開に向けた準備作業が始まっています。

29日は感染防止策として観客どうしの距離を保つため、担当者が、館内の座席のうち半分ほどにひもをくくりつけて座れないようにする作業を進めていました。

この映画館では映画だけでなく小規模なイベントなども行われているということで、再開にあたっては握手はしないようイベント主催者に改めて求めることにしています。

「シネマハウス大塚」の後藤和夫館長は「今回の措置の緩和は、大変喜ばしいが、行政の判断に唐突感があり、釈然としない部分があります。去年から埋もれている映画作品も多く、やっと日の目をみることができるので、営業が再開できること自体は喜ばしいことです」と話していました。