米 コロナワクチン 1回接種した人の割合 人口の半数超える

アメリカで新型コロナウイルスワクチンを少なくとも1回接種した人の割合は28日、人口の50%を超えました。バイデン大統領は、7月の独立記念日までに18歳以上の70%が少なくとも1回接種を受けることを目標としていて、若い世代などへの働きかけを強めています。

CDC=疾病対策センターのまとめによりますと、アメリカで新型コロナウイルスワクチンを少なくとも1回接種した人の数は、28日現在で1億6600万人余りで、人口の50.1%と、半数を超えました。

また、2回の接種が必要なワクチンを2回とも接種するなど、接種を完了した人は1億3300万人余りと、人口の40.2%を占め、65歳以上の高齢者だけでみると74.5%に達しています。

接種が進むとともに感染者数は減少傾向となり、1日当たりの新たな感染者は、27日までの1週間平均でおよそ2万人と、ピークのおよそ25万人と比べて大幅に減少しています。

バイデン大統領は7月4日の独立記念日までに18歳以上の70%が少なくとも1回、接種を受けることを目標に掲げていて、28日の演説では「すでに10の州が目標を達成している」とアピールしています。

アメリカ政府は、若い世代や接種に消極的な人たちへの働きかけが課題だとしていて、州によっては、接種を受けた人を対象に日本円にして1億円以上が当たるくじを行うなど、接種率を高める工夫が行われています。