米オハイオ州 コロナワクチン接種で1億円 当せん者発表

新型コロナウイルスのワクチン接種を促すため、およそ1億円が当たる抽せん会を始めたアメリカ中西部オハイオ州で、最初の当せん者が発表され、くじに当たった女性は「当せんを知って、思わず叫びました」と喜びを語りました。

オハイオ州は26日、ワクチンを接種した州内の女性が抽せんの結果、100万ドル、日本円でおよそ1億1000万円のくじに当せんしたと発表しました。

抽せんの対象者はワクチンを少なくとも1回は接種した18歳以上の住民で、応募者は275万人余りに上ったということです。
くじに当たった女性は「当せんを知って、思わず叫びました。私は機械工学のエンジニアですが、仕事は辞めません。お金のほとんどは投資に回すと思います」と笑顔で話していました。
また、これとは別にワクチン接種をした12歳から17歳の人を対象に、州立大学の4年間の学費と寮や教科書代などの奨学金が当たる抽せん会も行われ、当せん者が発表されました。
州によりますと、減少傾向が続いていたワクチンの接種者の数は、抽せん会の実施を発表してから再び増加傾向となり、多い日には1日3万人以上に上ることもあったということです。

アメリカではほかの州でも、ワクチンを接種した人がバーなどでビールを無料で飲めたり、大リーグの観戦チケットを無料でもらえたりするなど、ワクチンの接種を進めようと、さまざまな取り組みが行われています。