新型コロナ 18都道府県の感染状況 5指標7項目(25日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」、「療養者数」、「PCR検査の陽性率」、「新規感染者数」、「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、25日時点で、緊急事態宣言が出されている10の都道府県と「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて18都道府県では、各地で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が多くなっています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1 医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。
病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▼北海道で57%、
▼群馬県で54%、
▼東京都で36%、
▼埼玉県で43%、
▼千葉県で31%、
▼神奈川県で34%、
▼石川県で65%、
▼愛知県で69%、
▼三重県で36%、
▼岐阜県で71%、
▼大阪府で67%、
▼兵庫県で64%、
▼京都府で59%、
▼岡山県で76%、
▼広島県で93%、
▼福岡県で80%、
▼熊本県で62%、
▼沖縄県で79%です。

1-2 医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▼北海道で14%、
▼群馬県で44%、
▼東京都で41%、
▼埼玉県は適用外、
▼千葉県は適用外、
▼神奈川県は適用外、
▼石川県で44%、
▼愛知県は適用外、
▼三重県で36%、
▼岐阜県で61%、
▼大阪府で16%、
▼兵庫県で25%、
▼京都府で21%、
▼岡山県で29%、
▼広島県で23%、
▼福岡県は適用外、
▼熊本県で39%、
▼沖縄県で23%です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3 医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▼北海道で37%、
▼群馬県で26%、
▼東京都で44%、
▼埼玉県で26%、
▼千葉県で14%、
▼神奈川県で39%、
▼石川県で46%、
▼愛知県で60%、
▼三重県で26%、
▼岐阜県で39%、
▼大阪府で54%、
▼兵庫県で73%、
▼京都府で40%、
▼岡山県で77%、
▼広島県で34%、
▼福岡県で51%、
▼熊本県で46%、
▼沖縄県で98%でした。

2 療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▼北海道で145人、
▼群馬県で28人、
▼東京都で39人、
▼埼玉県で27人、
▼千葉県で18人、
▼神奈川県で24人、
▼石川県で49人、
▼愛知県で83人、
▼三重県で24人、
▼岐阜県で43人、
▼大阪府で124人、
▼兵庫県で57人、
▼京都府で52人、
▼岡山県で58人、
▼広島県で72人、
▼福岡県で100人、
▼熊本県で46人、
▼沖縄県で131人でした。

3 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。
ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▼北海道で9.7%、
▼群馬県で6.3%、
▼東京都で5.5%、
▼埼玉県で3.8%、
▼千葉県で4.4%、
▼神奈川県で7.1%、
▼石川県で5.4%、
▼愛知県で10.0%、
▼三重県で4.8%、
▼岐阜県で6.3%、
▼大阪府で3.1%、
▼兵庫県で7.4%、
▼京都府で7.0%、
▼岡山県で7.3%、
▼広島県で2.2%、
▼福岡県で6.7%、
▼熊本県で15.2%、
▼沖縄県で9.9%となっています。

4 新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▼北海道で78人、
▼群馬県で17人、
▼東京都で31人、
▼埼玉県で16人、
▼千葉県で13人、
▼神奈川県で20人、
▼石川県で27人、
▼愛知県で48人、
▼三重県で12人、
▼岐阜県で30人、
▼大阪府で30人、
▼兵庫県で22人、
▼京都府で24人、
▼岡山県で35人、
▼広島県で43人、
▼福岡県で44人、
▼熊本県で26人、
▼沖縄県で93人となっています。

5 感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。
目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▼北海道で48%、
▼群馬県で38%、
▼東京都で62%、
▼埼玉県は内閣官房がまとめた時点で報告なし、
▼千葉県で57%、
▼神奈川県で53%、
▼石川県で27%、
▼愛知県で48%、
▼三重県で35%、
▼岐阜県で39%、
▼大阪府で56%、
▼兵庫県で48%、
▼京都府で42%、
▼岡山県で42%、
▼広島県で49%、
▼福岡県で53%、
▼熊本県で44%、
▼沖縄県で63%でした。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。