新型コロナ関連倒産 1500社に 請負業者の連鎖的な倒産も増加

新型コロナウイルスの影響で倒産した企業の数が去年2月からの累計で1500社になりました。調査会社は「飲食店や宿泊業などの倒産にともない、修繕や電気工事を請け負う事業者などが連鎖的に倒産するケースも増えている」と指摘しています。

信用調査会社「帝国データバンク」のまとめによりますと、新型コロナウイルスの影響で破産などの手続きをとって倒産した企業や事業を停止して法的整理の準備に入った企業は個人事業主を含めて去年2月から26日までの累計で1500社になりました。

業種別に見ると、「飲食店」が250社ともっとも多く、次いで「建設・工事業」が140社、「ホテル・旅館」が89社などとなっています。

倒産が発生した月ごとでは、ことし3月が185社ともっとも多く、次いで先月が168社、ことし2月が122社と、2回目の緊急事態宣言が出された年明け以降、増加傾向にあります。

帝国データバンクは「飲食店や宿泊業の倒産にともない、こうした業種から修繕や電気工事などを請け負っていた中小の事業者が連鎖的に倒産するケースも増えている。緊急事態宣言が再延長となればさらなる増加につながる懸念もある」と話しています。