感染拡大続く台湾 上から2番目の警戒レベル 来月14日まで延長

台湾では新型コロナウイルスの感染拡大が続いていて、当局は、屋内で5人以上が集まることなどを禁じる警戒措置を、予定より半月以上延ばして来月14日までとすることを決めました。

台湾では新型コロナウイルスの感染確認が今月中旬から急増し、海外から到着した人などを除いた域内での感染確認は今月14日までの累計が160人台だったのに対し、15日以降だけで4000人を超えています。

当局は、感染者が特に多い台北市と新北市で15日から、そのほかの地域も19日から警戒レベルを4段階の上から2番目に引き上げ、屋内で5人以上、屋外で10人以上の集まりを禁じたり、学校での対面の授業を取りやめたりしています。

この措置は今月28日までの予定でしたが、当局は半月以上延ばして来月14日までとすることを決めました。

陳時中 衛生福利部長は「感染者に症状が出た日から検査結果が出るまで日数がかかっていて、知らないうちに家庭内や地域などで感染を広げているケースが懸念されるためだ」と説明しています。

人口2350万の台湾にこれまでに届いたワクチンは70万回分余りにとどまっていますが、陳部長は8月末までには台湾製のものも含めて1000万回分を調達できるという見通しを示しました。