新型コロナ 19都道府県の5指標7項目(20日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として▼「医療のひっ迫具合」、▼「療養者数」、▼「PCR検査の陽性率」、▼「新規感染者数」、▼「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は▼「病床使用率」▼「入院率」▼「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、20日時点で、緊急事態宣言が出されている9の都道府県と、「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて19都道府県では、各地で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が多くなっています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1 医療ひっ迫 使用率 福岡県では89%

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、▼北海道で53%、▼群馬県で60%、▼東京都で39%、▼埼玉県で46%、▼千葉県で32%、▼神奈川県で32%、▼石川県で69%、▼愛知県で63%、▼三重県で40%、▼岐阜県で73%、▼大阪府で74%、▼兵庫県で67%、▼京都府で65%、▼岡山県で71%、▼広島県で77%、▼福岡県で89%、▼熊本県で57%、▼沖縄県で84%、▼愛媛県で21%です。

1-2 医療ひっ迫 入院率 大阪府では14%

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、▼北海道で15%、▼群馬県は適用外、▼東京都で36%、▼埼玉県は適用外、▼千葉県は適用外、▼神奈川県は適用外、▼石川県で48%、▼愛知県は適用外、▼三重県で32%、▼岐阜県で49%、▼大阪府で14%、▼兵庫県で23%、▼京都府で20%、▼岡山県で25%、▼広島県で18%、▼福岡県は適用外、▼熊本県で33%▼沖縄県で26%、▼愛媛県は適用外です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3 医療ひっ迫 重症者 兵庫県では73%

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、▼北海道で28%、▼群馬県で22%、▼東京都で46%、▼埼玉県で25%、▼千葉県で13%、▼神奈川県で30%、▼石川県で31%、▼愛知県で54%、▼三重県で18%、▼岐阜県で32%、▼大阪府で64%、▼兵庫県で73%、▼京都府で42%、▼岡山県で53%、▼広島県で24%、▼福岡県で61%、▼熊本県で42%、▼沖縄県で72%、▼愛媛県で12%でした。

2 療養者数 大阪府では10万人あたり156人

続いて療養者数は、人口10万人あたりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▼北海道で119人、▼群馬県で34人、▼東京都で46人、▼埼玉県で34人、▼千葉県で21人、▼神奈川県で25人、▼石川県で48人、▼愛知県で81人、▼三重県で31人、▼岐阜県で55人、▼大阪府で156人、▼兵庫県で65人、▼京都府で58人、▼岡山県で72人、▼広島県で77人、▼福岡県で117人、▼熊本県で50人、▼沖縄県で120人、▼愛媛県で10人でした。

3 検査陽性率 熊本県では15.5%

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▼北海道で9.8%、▼群馬県で8.1%、▼東京都で5.8%、▼埼玉県で4.0%、▼千葉県で5.2%、▼神奈川県で7.7%、▼石川県で6.8%、▼愛知県で9.3%、▼三重県で5.9%、▼岐阜県で7.6%、▼大阪府で3.9%、▼兵庫県で9.3%、▼京都府で8.8%、▼岡山県で9.4%、▼広島県で2.2%、▼福岡県で7.7%、▼熊本県で15.5%、▼沖縄県で7.6%、▼愛媛県で1.5%となっています。

4 新規感染者数 北海道では10万人あたり73人

人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▼北海道で73人、▼群馬県で20人、▼東京都で35人、▼埼玉県で20人、▼千葉県で14人、▼神奈川県で22人、▼石川県で24人、▼愛知県で52人、▼三重県で17人、▼岐阜県で43人、▼大阪府で44人、▼兵庫県で31人、▼京都府で35人、▼岡山県で54人、▼広島県で53人、▼福岡県で59人、▼熊本県で37人▼沖縄県で69人、▼愛媛県で5人となっています。

5 感染経路不明者の割合 東京都と沖縄県では62%

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▼北海道で57%、▼群馬県で37%、▼東京都で62%、▼埼玉県で48%、▼千葉県で53%、▼神奈川県で56%、▼石川県で33%、▼愛知県は51%、▼三重県で31%、▼岐阜県で36%、▼大阪府で56%、▼兵庫県で43%、▼京都府で49%、▼岡山県で47%、▼広島県は54%、▼福岡県は60%、▼熊本県で54%、▼沖縄県で62%、▼愛媛県で25%でした。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▼療養者数が、人口10万人あたり10人未満の場合。

▼新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。