インドなどからの入国者 待機期間10日間に延長へ 水際対策強化

インドで確認されている変異した新型コロナウイルスへの水際対策を強化するため、政府は、インドなどから入国する人について、入国後に国の宿泊施設で待機を求める期間を現在の6日間から10日間に延長する方針を固めました。

インドでは新型コロナウイルスの爆発的な感染が続き、保健当局は、変異ウイルスの割合が増えているという見解を示しています。

日本政府は、インドと周辺の合わせて6か国について、過去2週間以内に滞在した外国人は、原則、入国を拒否するとともに、帰国する日本人なども入国後6日間は国が管理する宿泊施設で待機するよう求めています。

これに対し、感染症の専門家が水際対策を強化するよう求めていたことなどから、政府が、宿泊施設で待機を求める期間を10日間に延長する方針を固めたことが、関係者への取材で分かりました。

当初は、待機の期間を14日間にすることも検討されましたが、宿泊施設が不足しているうえ、対応できる検疫所の職員の確保も難しくなっていることなどから現時点では見送ったということです。

政府は、近く運用を始める方針で最終的な調整を進めています。

国立感染症研究所によりますと、これまでに国内の検疫所の検査で、160人からインドで見つかった変異ウイルスが検出されたということで、厚生労働省が警戒を強めています。