緊急事態宣言の東京 新型コロナ 前週より減るも 649人感染確認

東京都内では21日、新たに649人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、前の週の同じ曜日を8日連続で下回りました。

都の担当者は「前の週より減ってはいるが、高水準であることに変わりない。気を緩めずに人の流れの抑制を続けることが重要だ」と話しています。

また、都は、感染が確認された13人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は21日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて649人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の金曜日より205人減りました。

前の週の同じ曜日を下回るのは8日連続です。

21日までの7日間平均は674.7人で、前の週の72.8%となっています。

都の担当者は「前の週より減ってはいるが、高水準であることに変わりない。感染の減少につながるまで時間がかかっているという専門家からの指摘もあるので、気を緩めずに人の流れの抑制を続けることが重要だ。引き続き理解と協力をお願いしたい」と話しています。

649人の年代別は、
▽10歳未満が28人、
▽10代が37人、
▽20代が216人、
▽30代が114人、
▽40代が94人、
▽50代が78人、
▽60代が27人、
▽70代が32人、
▽80代が17人、
▽90代が6人です。

649人のうち、およそ62%にあたる400人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。また、マレーシアへの渡航歴がある人が1人いたということです。

一方感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は
▼「家庭内」が134人と最も多く、
次いで
▼「職場内」が52人、
▼「施設内」が26人、
▼「会食」が8人などとなっています。

これで都内で感染が確認されたのは15万5648人になりました。

21日時点で入院している人は20日より30人減って2321人となり、「現在確保している病床に占める割合」は41.5%です。

都の基準で集計した21日時点の重症の患者は20日より4人減って65人で、重症患者用の病床の17.4%を使用しています。

死亡は13人

また、都は、感染が確認された60代から90代の男女合わせて13人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、60代から90代の男女合わせて5人は感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスに感染していたということです。

これで都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は合わせて2000人を超えて2010人になりました。

変異ウイルスへの感染 都内で574人確認 約84%に

東京都内では、感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスの検査で、およそ84%の574人が感染していたことが新たに確認されました。

東京都は21日、今月17日と18日に都に新たに報告があった分として変異ウイルスの検査結果を発表しました。

それによりますと、10歳未満から90代までの男女567人と、年齢と性別がわからない7人の合わせて574人が感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスに感染していたことが確認されました。

検査の対象になったのは682人で、確認された人の割合はおよそ84%です。

年代別では、20代が181人、30代が123人、40代が79人で、20代から40代までで感染が確認された人のおよそ67%を占めています。

また感染経路がほぼ特定されているのは27人で、「家庭内」が19人、「施設内」が7人、「知人」が1人でした。

これで都内でこれまでに変異ウイルスの感染が確認されたのは8176人になりました。

また21日は、変異ウイルスに感染した60代から90代の男女合わせて5人が死亡したことも確認されました。

都内で変異ウイルスに感染して死亡した人は35人になりました。