菅首相 フィリピンにコロナ対策で200億円の円借款へ

菅総理大臣はフィリピンのドゥテルテ大統領と電話で会談し、新型コロナウイルス対策をめぐり200億円の円借款を行うことや、ワクチンの保冷設備など「コールドチェーン」と呼ばれる低温での輸送網の整備に向けて10億円規模の支援を行うと伝えました。

この中で菅総理大臣は「フィリピン政府による新型コロナ対策に協力を惜しまない」と述べ、200億円の円借款を行うことや、ワクチンの保冷設備など「コールドチェーン」と呼ばれる低温での輸送網の整備に向けて10億円規模の支援を行うと伝えました。

また、両首脳はことしが両国の国交正常化65周年にあたることを踏まえ「自由で開かれたインド太平洋」や、ASEAN=東南アジア諸国連合が打ち出した「アセアン・アウトルック」の実現に向け緊密に連携していくことで一致しました。

一方、菅総理大臣は中国をめぐり東シナ海や南シナ海での一方的な現状変更の試みの継続や強化に反対する考えを伝え「海警法」を含む最近の中国の動向について、深刻な懸念を表明しました。

そして、両首脳は国連海洋法条約をはじめとする法の支配に基づいて、地域の平和と安定のために緊密に協力していく方針を確認しました。