新型コロナ 19都道府県の5指標7項目(17日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は、「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、緊急事態宣言が出されている9の都道府県と、「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて19都道府県では、今月17日現在、各地で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が多くなっています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中には、すぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに異なる値を公表しているところもあります。

1-1 医療ひっ迫 使用率

まず、医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽北海道で53%
▽群馬県で64%
▽東京都で40%
▽埼玉県で48%
▽千葉県で34%
▽神奈川県で32%
▽石川県で80%
▽愛知県で77%
▽三重県で48%
▽岐阜県で73%
▽大阪府で79%
▽兵庫県で67%
▽京都府で68%
▽岡山県で81%
▽広島県で70%
▽福岡県で82%
▽熊本県で57%
▽沖縄県で79%
▽愛媛県で23%

1-2 医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽北海道で17%
▽群馬県は適用外
▽東京都で36%
▽埼玉県は適用外
▽千葉県は適用外
▽神奈川県は適用外
▽石川県で49%
▽愛知県は適用外
▽三重県で34%
▽岐阜県で49%
▽大阪府で12%
▽兵庫県で19%
▽京都府で20%
▽岡山県で22%
▽広島県で18%
▽福岡県は適用外
▽熊本県で28%
▽沖縄県で30%
▽愛媛県は適用外

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3 医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽北海道で21%
▽群馬県で22%
▽東京都で46%
▽埼玉県で25%
▽千葉県で11%
▽神奈川県で28%
▽石川県で31%
▽愛知県で56%
▽三重県で※20%
▽岐阜県で32%
▽大阪府で65%
▽兵庫県で77%
▽京都府で42%
▽岡山県で60%
▽広島県で24%
▽福岡県で51%
▽熊本県で37%
▽沖縄県で78%
▽愛媛県で15%

※三重県の「20%」は、「19.7%」を四捨五入した数字です。

2 療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽北海道で104人
▽群馬県で36人
▽東京都で49人
▽埼玉県で35人
▽千葉県で23人
▽神奈川県で27人
▽石川県で53人
▽愛知県で76人
▽三重県で34人
▽岐阜県で56人
▽大阪府で188人
▽兵庫県で79人
▽京都府で61人
▽岡山県で79人
▽広島県で68人
▽福岡県で120人
▽熊本県で60人
▽沖縄県で101人
▽愛媛県で14人

3 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽北海道で10.0%
▽群馬県で9.0%
▽東京都で6.3%
▽埼玉県で5.3%
▽千葉県で5.7%
▽神奈川県で7.1%
▽石川県で7.9%
▽愛知県で10.1%
▽三重県で5.9%
▽岐阜県で8.7%
▽大阪府で4.9%
▽兵庫県で10.8%
▽京都府で9.8%
▽岡山県で11.2%
▽広島県で2.5%
▽福岡県で8.5%
▽熊本県で17.3%
▽沖縄県で6.6%
▽愛媛県で1.8%

4 新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者は、ステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽北海道で70人
▽群馬県で24人
▽東京都で39人
▽埼玉県で23人
▽千葉県で17人
▽神奈川県で23人
▽石川県で29人
▽愛知県で52人
▽三重県で18人
▽岐阜県で44人
▽大阪府で56人
▽兵庫県で39人
▽京都府で37人
▽岡山県で59人
▽広島県で52人
▽福岡県で65人
▽熊本県で39人
▽沖縄県で55人
▽愛媛県で7人

5 感染経路不明者の割合

最後に、感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽北海道で61%
▽群馬県で39%
▽東京都で61%
▽埼玉県で45%
▽千葉県で57%
▽神奈川県で56%
▽石川県で36%
▽愛知県は51%
▽三重県で31%
▽岐阜県で38%
▽大阪府で55%
▽兵庫県で45%
▽京都府で※50%
▽岡山県で49%
▽広島県は内閣官房がまとめた時点で報告なし
▽福岡県は内閣官房がまとめた時点で報告なし
▽熊本県で54%
▽沖縄県で68%
▽愛媛県で23%

※京都府の「50%」は、「49.8%」を四捨五入した数字です。
指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は、数値が低いほど受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が、発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体については、ステージの判断は行われません。