兵庫 加古川市 コロナワクチン接種 予約の順番を抽せんに

ワクチン接種の申し込みが集中し、予約がなかなか取れなくなることを防ごうと、兵庫県加古川市は抽せんで予約の順番を決める取り組みを始めました。

兵庫県加古川市は、新型コロナウイルスワクチンの集団接種を5月8日から80歳以上のおよそ2万4000人を対象に、市内5か所の会場で始めました。

当初、予約は電話やインターネットで先着順で受け付けましたが、アクセスが集中し「なかなか予約が取れない」という苦情が相次いだことを受けて、18日から抽せん方式に切り替えました。

ネットで希望する日時と会場を選ぶか、日時などを市側に任せるかを選ぶ仕組みになっていて、最初の抽せんには、およそ5300人の枠に対し、1万2000人余りの申し込みがありました。

午前10時に、担当者がパソコン上で開始のタグをクリックして抽せんを行い、今後「当選者」には、予約決定通知書が送られるということです。

一方、今回、外れた人については自動的に次の抽せんに組み込まれることになっていて、加古川市では、次回の抽せんを5月28日に行うことにしています。

加古川市地域医療課の多田功担当副課長は「希望の会場や曜日を聞いたうえでの抽せんなのでキャンセルも少ないと思います。外れた方も、いずれ当選しますので安心してお待ちいただきたいです」と話していました。

“抽せん方式” 住民は

加古川市のワクチン接種の順番を決める抽せんに申し込だ84歳の男性は「孫に頼んでインターネットで予約の希望を申し込んでもらいました。焦りはありませんが、接種したほうが安心なので、結果が気になります。当たっていればうれしいです」と話していました。

また、今後抽せんの対象になる68歳の男性は「テレビで見るように先着順で電話を何度もかけないといけないことを思えば、抽せんはいい方法だと思います。焦らずにすむし、公平感もあると思う」と話していました。