医療従事者ワクチン接種後の感染約0.03% 12日目前後から減少

新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けた医療従事者のうち、接種後に感染が報告されたのはおよそ0.03%で、接種の12日目前後から減少する傾向が見られたことが国立感染症研究所の分析で分かりました。

国立感染症研究所は、先月中旬までのおよそ2か月間にファイザーのワクチンの接種を受けた全国の医療従事者110万人余りについて、接種後の感染状況を分析しました。

その結果、医療機関を通じて感染が報告されたのは、およそ0.03%にあたる281人だったということです。

感染が報告された時期は、1回目の接種から13日目までが64%、14日目から20日目までが15%、21日から27日までが12%で、鈴木基感染症疫学センター長は「1回目の接種から12日目前後を境に報告の割合が減少する傾向が見られた」としています。

また、2回目の接種を受けたあとに感染が報告された人は、接種後に感染が報告された人全体の17%にとどまりましたが、調査の期間が短いため、今後のデータを検証する必要があるということです。