コロナワクチン 同じ人に2回接種のミス 北九州市と新潟 妙高市

北九州市は、16日に行われた新型コロナウイルスのワクチンの集団接種で、75歳以上の女性に誤って2回接種するミスがあったと発表しました。北九州市は再発防止を徹底するとしています。
一方、高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、新潟県妙高市の集団接種で、15日に90代の男性が誤って2回、ワクチンを接種したことが分かりました。今のところ男性に副反応の症状はみられず、妙高市は男性と家族に謝罪し、健康観察にあたることにしています。

北九州市

北九州市によりますと、16日に門司区の門司体育館で行われたワクチンの集団接種で、75歳以上の女性が1回目の接種を受けたあと、再び入り口から入場して受付に来ました。

その際、女性が持っていた接種券に「接種済み」の処理が行われていることにスタッフが気づかず、女性は予診票の再発行を受けて2回目の接種を受けたということです。

2回目の接種のあと、スタッフが接種券の処理をする際に1回目の「接種済み」の処理が行われていることに気づいたということです。

市の説明によりますと、女性は1回目の接種を失念していたとみられ、医師の診察を受けるなどして体調に問題がないことを確認して帰宅し、その後も特に体調に変化はみられないということです。

市は、受付での接種券の確認が不十分だったとしていて、チェック体制を強化することにしています。

会見で北九州市の角屋隆之 新型コロナウイルスワクチン接種担当部長は「ご本人とご家族にはご心配とご迷惑をおかけしました。心よりおわび申し上げます」と陳謝するとともに、スタッフの教育の見直しなど再発防止を徹底するとしています。

新潟 妙高市

妙高市によりますと、15日に集団接種の会場で90代の男性がワクチンの接種を済ませたあと、誤って再び接種ブースに入り、看護師がその場で2回目の接種を行いました。

このあと、看護師がワクチンの製造ナンバーが記されたシールを男性の予診票に貼ろうとしたところ、すでにシールが貼られていることに気づき、男性が立て続けに2回接種したことが分かったということです。

今のところ男性に副反応の症状はみられず、妙高市は男性と家族に謝罪し、健康観察にあたることにしています。

また、再発を防ぐため、接種の前に書類の確認を徹底するとともに、高齢者を案内する職員の配置を見直すとしています。

妙高市の西澤澄男 副市長は記者会見で「ご家族や市民に心よりおわびします。二度とこのようなことがないよう再発防止に努めたい」と述べました。