4月後半のカード消費動向 コロナ拡大前と比べ5%余減

クレジットカードの利用情報をもとに消費の動向を指数にする調査で、先月後半は、新型コロナウイルスの感染が拡大する前に当たる2年前の同じ時期と比べて5%余り下落しました。

データ分析会社のナウキャストとクレジットカード大手のJCBは、カードの利用情報をもとにプライバシーを保護したうえで消費を見る指数を公表しています。

それによりますと、先月16日から30日までの指数は、新型コロナの感染拡大前に当たる2年前の同じ時期と比べて5.6%下回りました。

内訳をみると「宿泊」がマイナス64.8%、「旅行」がマイナス64.4%、「娯楽」がマイナス35.5%、「外食」がマイナス26%と大きく下落しています。

一方、いわゆる「巣ごもり消費」で、動画などの「コンテンツ配信」が71.8%と大幅に上昇したほか、「ネット通販」も33.4%の伸びとなりました。

調査した会社では「緊急事態宣言の対象地域が拡大した影響もあり、今後、宿泊や旅行などの消費がさらに減少する可能性がある」としています。