英 インドの変異ウイルス 一部地域で拡大 規制緩和に影響も

イギリスのジョンソン首相は、インドで確認された変異ウイルスの感染が一部の地域で拡大しているとして段階的に進む規制の緩和にも今後、影響が出る可能性があるという見方を示しました。

イギリスでは、イギリスで最初に確認された変異ウイルスの影響で新型コロナウイルスの感染が拡大しましたが、ここ数か月で大きく改善し、感染対策のための厳しい規制が段階的に緩和されています。

ジョンソン首相は14日、記者会見し、インドで最初に確認された変異ウイルスによる感染がイングランド北西部やロンドンの一部で拡大しているとしたうえで、イギリスの変異ウイルスよりも感染力が強いとみられると述べました。

そして規制の段階的な緩和について「感染力の強さがわずかであれば、予定どおり進められるが、強ければ難しい選択を迫られるだろう」と述べ、今後の状況次第では、影響が出るという見方を示しました。

ジョンソン首相はイングランドで週明け17日から予定されている飲食店の屋内での営業再開などはそのまま行う方針ですが、来月予定しているほとんどの規制の撤廃については遅れる可能性があるとしています。

最新のデータでは、インドの変異ウイルスによる感染者の数は、イギリス全土で今週は先週に比べ2.5倍増えています。

政府は重症化するリスクの高い50歳以上について、ワクチンの接種の間隔を12週間から8週間に短縮し、接種をさらに強化していくことにしています。