米 小売業売上高 過去最大の水準 現金給付効果続く

アメリカの4月の小売業の売上高は過去最大の水準になった前の月とほぼ同じとなり、国の現金給付の効果が続いていることが示されました。

アメリカ商務省が14日発表した4月の全米の小売業の売上高は6199億ドル、日本円でおよそ67兆円となり、過去最大の水準となった前の月から横ばいでした。

内訳では、▼「服・アクセサリー」は5.1%減りましたが、▼「飲食・バー」が3.0%、▼「家電」が1.2%それぞれ増えました。

アメリカでは3月以降に1人あたり最大15万円の現金給付が8割以上の世帯に支給されたことから個人消費が大きく改善していて、4月もこうした効果が続いていることが示されました。

ただ、今回の統計はさらなる伸びを見込んでいた市場の予想を下回る結果でした。

ワクチン接種の広がりを受けてニューヨークで飲食店の営業規制が一段と緩和されるなど経済活動が活発になると見込まれていますが、個人消費が持続的に回復するかが課題となりそうです。