Jリーグ ワクチン接種サポートへ スタジアムで待機の人を誘導

サッカーJリーグのチームが本拠地としている2つのスタジアムが、新型コロナウイルスのワクチンの接種会場になったことから、Jリーグは、待機している人の適切な誘導といった会場運営のノウハウを自治体と共有して、接種を円滑に進めるためのサポートを行うことになりました。

Jリーグによりますと、J1 名古屋グランパスの本拠地、愛知県の豊田スタジアムと、J2 町田ゼルビアの本拠地、町田GIONスタジアムが、新型コロナウイルスのワクチンの接種の会場としてすでに決まっているほか、J1 ヴィッセル神戸の本拠地、ノエビアスタジアム神戸も会場となる方向で最終調整されているということです。

これを受けてJリーグは、全国知事会に協力して、待機している人の列の整理や誘導など、これらのスタジアムの試合運営で培ってきたノウハウを自治体と共有し、接種を円滑に進めるためのサポートを行うことになりました。

全国知事会の会長を務める徳島県の飯泉知事は「協力は非常にありがたい」としたうえで「Jリーグの試合を見に来た人にその場で接種してもらえるようになれば、5000人、1万人がたちどころに接種を終える。今後、密接に協力をお願いしたい」と期待感を示しました。

また、Jリーグの村井満チェアマンは「まずは、いくつかのクラブでのトライアルから入るが、貢献できるように積み上げていきたい」と話しています。

Jリーグではこのほか、医師や看護師などのワクチン接種の担い手の確保についても支援したいとしていて、各クラブのチームドクターが所属する病院や提携する医療機関に参加を呼びかけたり、休職中の看護師などに協力を求めたりするということです。