コロナワクチン 国の大規模接種 東京 練馬区長「非常に困惑」

新型コロナウイルスのワクチン接種について、国は自衛隊が運営する大規模な接種センターを東京と大阪に開設することにしていますが、かかりつけ医による個別接種を中心に据えた「練馬区モデル」を進める東京 練馬区の前川燿男区長は「非常に困惑している」というコメントを出しました。

高齢者へのワクチン接種を加速させるため、政府は今月24日に東京と大阪に自衛隊が運営する大規模な接種センターを開設することにしていて、来週17日から予約の受け付けを開始します。

これについて、前川区長は「練馬区では年齢別・段階別に予約を受けるなど工夫をしてほしいとの国からの要請を踏まえて、まずは75歳以上の高齢者に接種券を送付したが、国の大規模接種が65歳以上を対象にしたため、区からの接種券が届いていない高齢者から多くの苦情が寄せられている」としています。

そのうえで「17日に向けてさらに混乱することは避けられず、国の要請も踏まえ対象者を細分化したにもかかわらず、唐突に接種会場を設置すると言われても対応できない」としています。

そして「まずは必要量のワクチンを確実に配布していただき、今後の配布量とスケジュールを明示してほしい。ここがはっきりしないと、先々の予約を進めることができない。ぜひワクチンの確保を『見える形』で示し『急がないと接種できないのでは』という区民の不安を解消していただきたい」としています。