新型コロナ 14都道府県の5指標7項目(12日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、12日時点で緊急事態宣言が出ている4都府県と、新たに対象となった愛知県と福岡県、それに現在「まん延防止等重点措置」が適用されている道と県、合わせて4都道府県の12日のデータでは、各地で最も深刻な「ステージ4」になる項目が多くなっています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽北海道で49%、
▽東京都で40%、
▽埼玉県で48%、
▽千葉県で33%、
▽神奈川県で30%、
▽愛知県で65%、
▽三重県で52%、
▽岐阜県で60%、
▽大阪府で85%、
▽兵庫県で64%、
▽京都府で67%、
▽福岡県で79%、
▽沖縄県で73%、
▽愛媛県で27%です。

1-2医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽北海道で24%、
▽東京都で33%、
▽埼玉県は適用外、
▽千葉県は適用外、
▽神奈川県は適用外、
▽愛知県は適用外、
▽三重県で38%、
▽岐阜県で47%、
▽大阪府で10%、
▽兵庫県で17%、
▽京都府で20%、
▽福岡県は適用外、
▽沖縄県で33%、
▽愛媛県は適用外です。

「適用外」については、文末を参照にしてください。

1-3医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽北海道で16%、
▽東京都で38%、
▽埼玉県で26%、
▽千葉県で11%、
▽神奈川県で26%、
▽愛知県で43%、
▽三重県で23%、
▽岐阜県で17%、
▽大阪府で86%、
▽兵庫県で78%、
▽京都府で40%、
▽福岡県で45%、
▽沖縄県で73%、
▽愛媛県で24%です。

2療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽北海道で72人、
▽東京都で52人、
▽埼玉県で37人、
▽千葉県で22人、
▽神奈川県で23人、
▽愛知県で61人、
▽三重県で※30人、
▽岐阜県で48人、
▽大阪府で248人、
▽兵庫県で84人、
▽京都府で59人、
▽福岡県で90人、
▽沖縄県で82人、
▽愛媛県で19人でした。

※三重県の「30人」は、「29.6人」を四捨五入した数字です。

3検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽北海道で9.6%、
▽東京都で7.1%、
▽埼玉県で5.3%、
▽千葉県で6.0%、
▽神奈川県で6.7%、
▽愛知県で10.6%、
▽三重県で5.6%、
▽岐阜県で8.0%、
▽大阪府で6.4%、
▽兵庫県で12.9%、
▽京都府で9.1%、
▽福岡県で9.7%、
▽沖縄県で6.5%、
▽愛媛県で1.8%となっています。

4新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽北海道で54人、
▽東京都で44人、
▽埼玉県で23人、
▽千葉県で16人、
▽神奈川県で21人、
▽愛知県で46人、
▽三重県で17人、
▽岐阜県で41人、
▽大阪府で70人、
▽兵庫県で50人、
▽京都府で35人、
▽福岡県で63人、
▽沖縄県で41人、
▽愛媛県で10人となっています。

5感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽北海道で56%、
▽東京都で60%、
▽埼玉県で46%、
▽千葉県で58%、
▽神奈川県で55%、
▽愛知県は50%、
▽三重県で28%、
▽岐阜県で42%、
▽大阪府で59%、
▽兵庫県で48%、
▽京都府で47%、
▽福岡県で61%、
▽沖縄県で69%、
▽愛媛県で27%でした。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから「入院率」は、数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が、発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体については、ステージの判断は行われません。