北海道 鈴木知事 政府に対し札幌市限定で緊急事態宣言求める

札幌市を中心とした感染の拡大を受けて、北海道の鈴木知事は13日夜、政府に対し、札幌市を対象として緊急事態宣言を出すよう求めました。

北海道内では、13日、1日の感染確認が、札幌市で499人、全道で712人と、これまでの最多を大幅に上回り、札幌市を中心に感染が拡大しています。

これを受けて、鈴木知事は道議会の本会議で「連日、過去最多の感染者数を確認していることも踏まえ、緊急事態措置の、地域を限定した運用などについて札幌市の意向も踏まえ、国に求めていきたい」と述べ、政府に対し現在、都道府県単位で出されている緊急事態宣言の措置を札幌市に限定して講じるよう求める考えを示しました。

そして、13日夜、鈴木知事は西村経済再生担当大臣と電話で会談し、札幌市を対象として緊急事態宣言を出すよう求めました。

道によりますと、西村大臣は「政府として対応を検討したい」と応じたということです。
菅総理大臣は、13日夜、西村大臣らと会談したあと記者団に対し「先般、『まん延防止等重点措置』が適用されたばかりなので、現在の措置が有効なのか、そうでなければどのような対策が必要なのかを判断したうえで対応することが大事だ」と述べていて、政府は対応を見送る方針です。