奈良 生駒市立病院 ワクチンと誤り生理食塩水だけ注射

奈良県生駒市の市立病院で先月、新型コロナウイルスのワクチン接種の際に、誤って1人に生理食塩水だけを注射していたことが分かりました。生理食塩水は注射しても健康被害はないということで、病院は、改めてワクチン接種をするとしています。

生駒市立病院によりますと、先月28日に85歳以上の高齢者39人と医療従事者15人の合わせて54人にワクチンを接種しました。

しかし12日、54人のうち1人に誤って生理食塩水だけを注射していた可能性が高いことが分かったと発表しました。

新型コロナウイルスのワクチンは生理食塩水で希釈して使用しますが、接種の準備などの過程で誤って作った生理食塩水だけの注射器が、1本混ざっていた可能性があるということです。

病院によりますと、生理食塩水は注射しても健康被害はないとしています。

病院は、54人の抗体の状況を調べて生理食塩水を注射した人を見極め、改めてワクチンを接種するとしています。

生駒市立病院の遠藤清院長は「市民に不安を抱かせ心からおわび申し上げます。今後、こうしたミスが起きないよう努めてまいります」と陳謝しました。