台湾 新型コロナ 新たな感染確認 2日連続最多更新 警戒強める

台湾の域内で新型コロナウイルスへの感染が新たに確認された人の数が2日連続で最多を更新し、当局は警戒を強めています。

台湾当局は渡航制限や隔離などの対策を厳格に実施し、域内での新型コロナウイルスの感染を抑え込んできました。

しかしこのところ、海外への渡航歴がない人の感染確認が増え始めていて、域内で新たに確認された人は、11日が7人、12日が16人と、2日連続で最多を更新しました。

累計の感染者数は、域内で確認された人が122人、海外から来た人などを含めると1231人となりました。

感染ルートが分かっていないケースもあることから、当局は11日、4段階で1番下だった警戒レベルを1つ引き上げ、屋内では100人、屋外では500人を超える人が参加する活動の原則禁止や、定められた感染防止対策を行わない店の営業停止などの措置を取っています。

台湾では、これまで感染状況が落ち着いていたこともあり、ワクチン接種は進んでおらず、11日までに1回目の接種を終えたのは全人口の0.5%、11万人余りにとどまっています。

ただ、ここ数日は希望する人が増えていて、11日は1日の接種者が1万1000人を超え、これまでで最も多くなりました。

台湾のメディアは当局の発表内容を連日詳しく報じていて、人々の警戒感も強まっています。