“インド型”の変異ウイルス 49の国や地域で確認 WHO報告書

WHO=世界保健機関は、インドで最初に確認された、変異した新型コロナウイルスについて、これまでに世界の49の国や地域で確認されているとする報告書をまとめました。

報告書によりますと、インドで最初に確認された変異ウイルスの報告があった国や地域は、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国、それに日本など、11日の時点で49となっています。

WHOは10日、インドで確認されたこの変異ウイルスを、イギリスや南アフリカ、それにブラジルで確認された変異ウイルスに続いて、「懸念される変異株」に指定したことを明らかにしました。

この理由について報告書では、複数の国で感染者の急増が確認されていて、感染力が強いとみられることや、治療薬やウイルスの働きを抑える「中和抗体」の効果が低下する可能性を示唆する予備的な研究結果など、現時点の初期的な証拠に基づいたとしています。

一方、このほかの変異ウイルスの報告があった国や地域の数は、
▽イギリスで最初に確認された変異ウイルスが149、
▽南アフリカで最初に確認された変異ウイルスが102、
▽ブラジルで最初に確認された変異ウイルスが60となっています。