献血への協力呼びかけ コロナ影響で医療に支障のおそれ 赤十字

新型コロナウイルスの影響で献血への協力が得にくい状況が長期化し、医療に支障が出るおそれがあるとして、赤十字の血液センターが協力を呼びかけています。

東京都赤十字血液センターによりますと、1回目の緊急事態宣言が出された去年4月以降、外出自粛や企業の在宅勤務が広がった影響などで、予定していた献血会の中止が相次ぎ、目標とする量を確保できない状況が続いています。

さらに12日から緊急事態宣言の延長期間に入り、献血への協力が得にくい状況が長期化し、今後の医療に支障が出るおそれがあるということです。

このため、12日は血液センターが東京・千代田区で緊急の献血会を開き、都の医師会や周辺の企業などに勤める人が献血に応じています。

訪れた人は受け付けを済ますと、順番にバスに乗り込んで献血していました。

40代の男性は「家族が輸血を受けたこともあり、献血に協力したいと初めて来ました。少しでも役に立てればと思います」と話していました。

東京都赤十字血液センターの阿部唯さんは「献血は『不要不急』に当たりません。けがや病気で輸血を必要とする人は常にいるので、ぜひ最寄りの会場で献血に協力してほしい」と話していました。