“発熱相談多くなると感染確認も増える” 東京都 連日2000件超

発熱がある人に医療機関を紹介する東京都の「発熱相談センター」に寄せられる相談は増加傾向で、今月に入って連日2000件を超える高い水準となっています。発熱相談が多くなると感染確認も増える傾向があることから都は警戒を強めています。

都の「発熱相談センター」に寄せられる相談の件数は、今月に入って9日までの9日間のうち、7日で2000件を超えています。

医療機関の休診が多くなる大型連休中は特に増え、こどもの日の5日は、今月最多の2700件でした。

2000件を超える相談が続くのは、第3波の年末年始以来です。

7日間平均をみると、ことし3月は700件台から900件台だったのが、4月上旬には1000件、下旬には1600件を超えました。

その後も増加傾向が続き、9日時点では2285件です。
発熱相談が多くなると、感染確認も増える傾向があることから、都は警戒を強めています。

都は「感染者が増えている状況が続いているのではないか。大型連休中に休診した医療機関が多かったことなどの影響を見極める必要がある」としています。

東京都医師会 尾崎会長「この1週間 10日のデータが重要」

東京都医師会の尾崎治夫会長は、11日に定例会見を開き、東京都の「発熱相談センター」に寄せられる相談が増加傾向にあることについて「発熱相談が増えると感染者が増える傾向があり、緊急事態宣言の効果がどれだけでているのかこの1週間、10日のデータが重要だ」と述べました。