栃木 高根沢町 東京五輪・パラでレソトの事前合宿を中止

東京オリンピック・パラリンピックに向けて、アフリカのレソト王国の事前合宿地となっていた栃木県高根沢町は、新型コロナウイルスのワクチン集団接種の会場として体育館を使うことになり、練習場の確保が難しくなったとして、選手の受け入れを中止する意向を伝えました。

高根沢町は東京オリンピック・パラリンピックに向けて、アフリカのレソト王国のホストタウンとなり、陸上競技やボクシングなどの代表選手の事前合宿を受け入れる準備を進めてきました。

しかし町によりますと、当初、選手たちの練習場として使う予定だった体育館を、新型コロナウイルスのワクチン集団接種の会場として使うことになったということです。

高根沢町は練習場が確保できないため、選手の受け入れを中止する意向をレソト王国側に伝え、選手たちは町を訪れることなく、直接、東京の選手村に向かう見通しとなりました。

高根沢町生涯学習課の福田光久課長は「町民の安心安全をいちばんに考えなければならず、感染症対策のため事前キャンプを見送ることにした。残念ではあるが、引き続き何らかの形での交流は考えていきたい」と話していました。