ワクチン予約に学生アルバイト動員も対応しきれず 福島市

高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種の予約の受け付けが、10日から福島市で始まりました。市役所などにはオンラインでの予約をサポートするアルバイトの大学生が配置されましたが、大勢の高齢者が訪れ対応しきれない状態となっています。

福島市では一般の高齢者向けのワクチン接種の予約の受け付けが、電話とオンラインで10日の午前9時に始まりました。

福島市役所の本庁舎と4つの支所には、インターネットに不慣れな人の予約を手伝う大学生のアルバイトが配置されています。

2人の学生が配置された本庁舎には午前11時までに70人以上の高齢者が訪れ、急きょ、市の職員も手伝いましたが、対応しきれない状態となっています。

予約サイトはアクセスが集中してつながりにくい状態になっているため作業は滞り、多くの人が順番待ちのために待機していました。

予約の受け付けが始まった1時間半ほどあと、ロビーで待っていた80代の女性は「少しでも安心するためにワクチンを受けたいと思い、開始30分前から待っています。まだ1人も予約が終わっていないので驚いています」と話していました。

福島大学3年の金澤一輝さんは「少しでも高齢者の役に立ちたいですし、新型コロナウイルスの影響でアルバイトもなくなってしまったので参加を決めました。分かりやすく教えてあげたいです」と話していました。