スズキ インド工場生産停止 1週間延長へ 新型コロナ感染拡大で

新型コロナウイルスの感染拡大で、医療用の酸素不足が深刻化するインドを主力市場とする自動車メーカーの「スズキ」は、工業用酸素を医療用に転換する措置により、9日まで現地工場の生産を停止してきましたが、状況が改善していないとして停止期間を1週間、延長することになりました。

スズキは主力市場のインドに3つの工場がありますが、インドでは新型コロナウイルスの感染拡大で医療用の酸素不足が深刻になっているため、工業用の酸素の生産を減らして医療用に回す措置が取られ、スズキの現地の取引先は部品の溶接に使う酸素が不足し、部品がほぼ作れない状況だということです。

こうした状況に対応するため、スズキは今月に入って9日までインドにある3つの工場でのすべての生産を停止していましたが、状況が改善していないとして、停止期間を今月16日まで1週間、延長することになりました。

スズキは現地での医療用酸素の供給状況や取引先の実情に応じながら、生産の再開を目指すことにしています。