インド 1日の死者が4000人超える 医療体制は深刻な危機に

新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大が続くインドでは、医療体制の危機的な状況が続き、1日当たりの死者が初めて4000人を超えました。
現地には8日、日本からの緊急援助として医療物資が到着しました。

新規感染者は3日連続で40万人超

インド政府は8日、新たに40万1078人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表し、1日当たりの新規感染者は3日連続で40万人を超えました。

また、新たに4187人が亡くなったことが確認されました。1日当たりの死者としてはこれまでで最も多く、4000人を超えるのは初めてです。

感染拡大に伴って、インド各地で医療用酸素と病床の不足により適切な治療を受けられずに亡くなる人が相次ぎ、医療体制が深刻な危機に陥っています。

首都ニューデリーの地元政府は、海外から提供された酸素の生成装置が複数の病院に設置され始め、酸素の供給量が増えつつあると説明しています。

しかし今月6日時点でも、ニューデリー全体で供給できる酸素の量は必要量のおよそ6割にとどまっていて、依然酸素不足が続いています。

日本からの緊急援助の第1弾到着

こうした中、日本からの緊急援助の第1弾として主に重症者の治療に使われる酸素濃縮器100台が現地時間8日午後に到着しました。

インド政府は海外から続々と届く医療物資を各州に配布し、医療体制の整備を進めることにしています。