家電量販店大手の決算 “巣ごもり需要”で大幅な増益相次ぐ

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた、いわゆる巣ごもり需要の追い風を受けて、家電量販店大手の決算は大幅な増益が相次ぎました。

家電量販店大手が6日発表した昨年度のグループ全体の決算によりますと、各社の最終的な利益は群馬県に本社がある最大手のヤマダホールディングスが517億円で、前の年度のおよそ2.1倍に増えました。

また、茨城県に本社があるケーズホールディングスは79.9%増えて387億円、横浜市に本社があるノジマは3.3倍に増えて528億円で、ケーズとノジマは最終利益が過去最高となりました。

新型コロナウイルスの影響で外国人観光客の需要は減少したものの、自宅で使ういわゆる巣ごもり需要が高まり、各社とも大型テレビやパソコン、冷蔵庫それに調理家電などの販売が好調で、利益を押し上げた形です。

今後の見通しについてノジマの野島廣司社長はオンラインで開いた決算会見で「ことしもコロナ禍で巣ごもり需要は続くだろう。家庭のデジタルインフラを供給しているため、緊急事態宣言が延長されても、業績に大きな影響はないのではないか」と話しています。