小池都知事「緊急事態宣言 解除できる状況にない 延長が必要」

東京都に出されている緊急事態宣言について、小池知事は、「解除できる状況にない。宣言の延長が必要だと考えている」と述べ、来週11日の期限を延長し、休業要請など現在の措置を続ける必要があるという考えを示しました。

小池知事は都のモニタリング会議のあと記者団に対し、「繁華街の人の流れが減少しているという報告をいただいているが、新規陽性者数が減少に転じることにはまだつながっていない。重症者数も減少していない」と述べ、都内の感染状況は引き続き厳しいという認識を示しました。

そのうえで、「まだ予断を許さない。感染力の強い変異ウイルスに急速に入れ代わっているという話をいただいている。緊急事態宣言を解除できる状況にない。宣言の延長が必要だと考えている」と述べ、来週11日の期限を延長する必要があるという考えを示しました。

また、引き続き人の流れを徹底して抑制し、飲食などでの感染を抑える対策を講じていく考えを示しました。

さらに小池知事は、現在の措置について、「緩める状況にあるとは考えていない。専門家からもそのような考えだというアドバイスを受けている」と述べ、延長後も酒を提供する飲食店や大型商業施設への休業要請などを続ける必要があるという考えを示しました。

宣言延長に街の人は…

東京都に出されている緊急事態宣言について小池知事が、来週11日の期限を延長する必要があるという考えを示したことについて、品川駅前で話を聞きました。

神奈川県から都内の大学に通う20歳の大学生の女性は「感染拡大が続いているのでしかたのないことだと思います。飲食店でアルバイトをしていてお客さんが減って大変なのですが、期間が延びることには賛成します」と話していました。

都内に住む66歳の会社員の男性は「若い人たちに出歩いてはいけないというのはかわいそうですが、いまはもう少し我慢してもらって感染の広がりを止めることを優先すべきだと思います」と話していました。

74歳の男性は「思い切って期間を1か月延ばすくらいしないと感染者の増加は抑えられないのではないでしょうか」と話していました。

また、60歳の会社員の男性は「緊急事態宣言は今回で3度目なのでみんな慣れてしまっていると感じます。テレワークなどができる人は外出を極力しないなど、自分たちの対策の徹底も必要だと思います」と話していました。